2014年 05月 07日
2014/4/25-27 UTMF
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UTMF、今年も無事に完走できた。
よかった、よかった。
このレースは、2年前の第一回大会で完走しているが、一度完走したからといって、そうそう楽に何度も完走させてくれるようなお手軽なレースではない。それなりのトレーニング時間を注いで準備をして臨まないと、あっさりと途中で弾き飛ばされてしまう厳しいレースである。
それだけにフィニッシュした時は嬉しかった。
この時の気持ちは、感激で心が震えるというよりも、「自分が遅くなってなくてホッとした」という感情が一番近い。
コース 2年前との違い
2年前の第一回と同じく、右回り。
昨年の第二回は左回りだったらしい。
当時と比べると、基幹ルートはほぼ同じだが、毛無山塊がショートカットされている。天子山塊~毛無山塊は、2回目の夜に差し掛かる箇所で、眠気と寒気に震えながら越えるのが辛い部分だっただけに、これは楽になった。第一回は5月に開催されたのが、今回は4月に開催されていることで、残雪があるためにショートカットされたそうだ。
他にも、エイドの一部の場所などがちょっとずつ変更されている。
距離は、159km→169kmと長距離化した。
制限時間は、48時間→46時間と短縮した。
ストックは、使用禁止になった。
他には、レギュレーション上、コース上での仮眠禁止となっているのが、地味に辛い。そもそも、本当に眠くて眠くてどうしようもないときに眠ることをどうやって防げばいいのか?
タイム
-A1富士吉田 2:36'03"
-A2二十曲峠 3:11'48"
-A3山中湖きらら 1:04'39"
-A4須走 2:50'46"
-A5太郎坊 2:05'23"
-A6水ヶ窪 1:34'25"
-A7こどもの国 1:47'54"
-W1粟倉 3:23'41"
-A8西富士中学校 1:52'09"
-A8での休憩・睡眠 2:53'00"
-A9麓 5:52'142
-A10本栖湖 4:16'25"
-A11鳴沢 8:21'05"
-finish 3:07'37"
ttl.
44:57'16"
決してそれほどいいタイムではないが、まあ、こんなもんだろう。
ウェア
事前の天気予報から、ほぼ雨は降らないだろうと予想した。
(もちろん、山に入るので、最低限のカッパなどは持って行くわけだけど)
上半身:
・長袖SKINS + Tシャツ
これをベースとし、夜間は、さらに、
・バーサライト(上)
さらに寒くなると、
・パタゴニア キャプリーン3(パタゴニアは嫌いだが、これだけは他のメーカの代替品がないのでやむを得ず愛用している。)
途中のデポ地に、長袖ダウンと袖なしダウン(ベスト)を用意しておいたのだが、これは使わなかった。
下半身:
CW-Xスタビライクス
寒くなったらバーサライト(下)を履く予定だったが、これは使わなかった。
膝にはニューハレVテープ、両足首からカカトにかけては、Xテープを2枚ずつつかってガチガチに固めた。
弱点である、左足外側クルブシ直下が痛み出すタイミングを出来るだけ遅らせるためだ。
道具、持ち物
なんと、リュックとハイドレを忘れてしまった!
家を出る時に準備して、袋に詰めておいたのに、うっかりそれをバッグに入れるのを忘れてしまった。
Eディさんよりサロモンのキリアンザックをお借りすることが出来て助かった。
水は、1リットルのみとする。
キリアンザックは、水用の500mlフラスクを胸のベルト部分に収納する仕組みになっている。
リュックの中に入れるハイドレと違って、水の残量が視覚的に分かりやすいし、取り出しやすいので、エイドのたびに水を補給することとした。
天子山塊のみ、エイド間の距離が長いのだが、ここを走るのは夜間で気温も低いので、まあ何とかなるだろうと予想した。
では、時間を追って、
スタート
スタート2時間前。
緊張している。
初めて使うキリアンザックに、荷物をパッキングして、スタートに備える。
スタート直前。
天気は晴れ。
身体の調子はいい
序盤は、かなりゆっくり目に走る。
登りは、余裕があっても極力我慢して、歩くようにする。
特に身体の異常はない。
A1富士吉田では、大勢の応援、ボランティアの仲間に会った。
A1 富士吉田を出てすぐの、舗装路登り。
そろそろ日没だ。
1回目の夜に突入、ヘッドライト故障
そして、日没へ。
アイウェアのレンズをスモークからクリアに換装し、リュックからヘッドライト Petzl mio XPとハンドライト Gentosを取り出す。
なんと、ヘッドライトが点灯しない!
第一発目のトラブルだ。
前夜に新品電池に入れ替えてきたので、まずは電池の向きの入れ間違いを疑い、電池ボックスを開けて確認してみるが、まったく問題ない。接触不良の類かと思い、接点をいじってみるが、全然つかない。
これは仕方ない。
杓子の岩場を、ハンドライトのみで、Petzlを呪いながら下るはめになってしまった。
登りはハンドライトだけでも何とかなるが、下りで三点確保が必要な状況では、足元を照らすことができないのでなかなか厳しい。
集中力が必要なので、疲れる。
A3 山中湖きららへ。
ここには、Petzlブースがあり、ヘッドライトを見てもらった。
どうやら電池ボックスが死んでいるらしい。
代替品として、Tikka XP2というものを予備電池とともに貸してもらった。
これはありがたい。
後でスペックを調べてみると、mio XPより小さいものの、明るさはほぼ同じくらいらしい。
ライトの世界も技術革新が激しく、より小さく、明るく、電池は長持ちするようになっている。
mio XPは、2007年にハセツネに初めて挑戦した時に買い揃えたもので、ずっと愛用してきたが、そろそろ買い換えるちょうどいいタイミングだったのかもしれない。
A3 山中湖きららを出発。
そろそろ気温が下がり、休憩した後は、震えるほど寒くなってくる。
エイドで待機してサポートしてくれた仲間たちは、もこもこのダウンを着ていた。
胃腸が不調
1回目の夜は、あまり眠さを感じることなく、ひたすら動き続けた。
ちょっとでも身体を止めてしまうと急激に身体が冷えてしまうので、ペースを落としてでも、出来るだけ行動し続けることができるように、と心がけた。
A5 富士山御殿場口太郎坊
この頃には、ちょっとお腹が調子悪くなってくる。
なんか軽いハンガーノック気味。
気持ち悪くて、菓子パンとかは食べられない。
このエイドは、みくりや蕎麦というのが名物で、それを食べるのだが、何か味があまり分からない。
今振り返ってみても、どんな蕎麦だったのか全然思い出せない。
すべてのエイドを通じて、チョコパン、アンパン、クリームパン、バナナ、オレンジなど似たり寄ったりの食べ物ばかりで、だるくなってしまった。
心折れ部の仲間が湯を沸かして入れてくれたカップラーメンがどれほど美味しかったことか。
A6 水ヶ窪の前後が一番辛く、身体がダルい時間体だった。
この種のロングのレースは、辛い時間帯と、楽でハイな時間帯が交互にやってくる。
ダルい時間帯はひたすら感情を殺してゆっくりとでも身体を動かし続け、楽でハイな時間帯にかっ飛ばすのが、うまい身体の使い方である。
1回目の日の出。
A6水ヶ窪とA7こどもの国の間辺り。
日が出てくると、急に気温が上がってくる。
上に着込んでいたキャプ3とバーサライトをリュックにしまった。
既に日差しは強い。
A7こどもの国で、靴交換、着替え、排便
A7 こどもの国へ。
ここは公式デポ地である。
靴を交換:
ノースフェイス シングルトラック → 0.5cm大きい ノースフェイス ダブルトラック
に交換。
本来ならば、もうちょっと先で履き替えたいところだけど。
着替え、リフレッシュメント:
顔を洗って、歯磨きをする。
エイドの中にマッサージコーナーがあったので、マッサージしてもらった。
既に弱点である左足外側クルブシ直下が痛み出してきていたので、そこを中心的に揉んでもらった。
近くの大学のマッサージ同好会(?)の学生ボランティアらしい。本当にありがたいことだ。
自分で触るのも臭くて汚くて嫌なくらいな、僕の足を触ってマッサージしてくれるんだから、頭が下がる。
上半身のSKINS、手袋、帽子を着替えた。
別に泥にまみれているわけでもなし、自分で自分が臭いわけでもなく、必要はないのだが、気持ちのリフレッシュ効果のためだ。
そして、このエイドで1回目の排便。
ロングのレースでは、排便の時間と場所をうまくコントロールすることも、快適さを保つためには重要だ。
1回目の眠気
A7こどもの国を出る。
既に日は高くなり、気温もぐんぐん上がってくる。
猛烈に眠い。
眠くてたまらない。
ペースはがくんと落ち、どんどん他の選手に追い抜かれるが、どうしようもない。
A8 西富士中で2時間半仮眠
やっとのことで、A8 西富士中へ。
ここで2年前と同じく、体育館にて仮眠することにする。
コンタクトレンズを外し、エイド備え付けの毛布にくるまって2時間半。
身体は疲れ切っていて睡眠を欲しているはずなのに、眠りは浅く、人の声ですぐに目を覚ましてしまう。
リフレッシュして、名物の富士宮焼きそばをたらふく食い、六花さんの屈伸チェックを受けて出発だ。
いざ天子山塊へ
このレースを通じて、最もエイド間の距離が長い区間。
天子山塊からの富士山。
雲一つない。
綺麗だな。
2年前と比べて毛無山塊がカットされて短くなったとはいえ、それでも5時間強、いくつもいくつも連なる山々を越えていく。
途中で日没、2回目の夜に突入。
A8西富士中でたっぷり眠ったおかげで、まだ眠気は来ない。
A9麓エイドへ。
Kティにカップラーメンを作ってもらったのだが、これがかなり美味しかった。
塩気のきいたカップラーメンはすごく美味しい。
前夜は不調だった胃腸は、既に回復しており、正常動作している。
2回目の朝
竜ヶ岳にて、2回目の朝。
2年前は、疲労の山がやってきて何度も休んだり、急にハイになって何十人も一気に追い抜いたり、を繰り返した区間だが、今年は順調だった。
眠気もまだ大丈夫。
写真を取る余裕もある。
但し、そろそろ幻覚は出てきた。
よくあるパターンで、自然が建物や乗り物などの人工物に見えてくる、というもの。
自分自身でこれは幻覚だな、と自覚できるので、それほど危険はない。
但し、下りの区間でこれを見ると、本当にそろそろ人里に降りてきたのか、単なる幻覚であってまだまだエイドまでの距離は長いのかが判別しづらい。
猛烈な眠気
A10 本栖湖を出る。
エイドを出て500mくらいのところで、急に猛烈な眠気がやってくる。
エイドにいた時は何ともなかったのに。
こんなに急に眠気がやってくることが分かっていたら、エイドでがっつりと仮眠しておいたのに。
眠くてたまらない。
1分歩いて3分立ち寝、というくらいのペース。
仲間に何人も追い抜かれた。
眠気覚ましとしてA7こどもの国からリュックに入れておいたiPodシャッフルで音楽を聴くも、全然効果なし。
何やってもダメ。
この区間の眠気は本当に辛かった。
Dちゃんと(STYの)U子さんがたまたま一緒に走っていて、追い抜かれたのだが、彼らはA10本栖湖を、僕よりも3時間も後に出発したらしい。
途中で声を掛けてくれた、栃木から来たMウラさんという方とおしゃべりしながら、一緒に進んだ。
人と会話をすると眠気が紛れて、よい。
A11 鳴沢で、2回目の排便。
左足外側クルブシ直下の痛みに耐えながらフィニッシュ
左の足底が痛い。
フォアフットランニングをして痛みに耐えながら、何とかフィニッシュ。
フィニッシュゲートにて、六花さんと。
予期せぬトラブル
ロングのレースでは、万全の準備をしておいても必ず何かしらのトラブルがあるものだ。
今回は、
・リュック、ハイドレ忘れ
・ヘッドライトの電池ボックス故障
この2点。
雨が降ってきたら、必要な装備の量が増えるので、完走できていたかどうかは分からないな。
身体の痛み
明けて翌日、表面的な筋肉痛はなし。
身体の芯は疲れている気がするけど。
脚を使い切る前に、眠気にやられてしまった、という感じで、ちょっと残念だ。
弱点の左足外側クルブシ直下は、ニューハレXテープ2枚貼りのおかげで痛みはそれほど強くなかったので、助かった。
よかった、よかった。
このレースは、2年前の第一回大会で完走しているが、一度完走したからといって、そうそう楽に何度も完走させてくれるようなお手軽なレースではない。それなりのトレーニング時間を注いで準備をして臨まないと、あっさりと途中で弾き飛ばされてしまう厳しいレースである。
それだけにフィニッシュした時は嬉しかった。
この時の気持ちは、感激で心が震えるというよりも、「自分が遅くなってなくてホッとした」という感情が一番近い。
コース 2年前との違い
2年前の第一回と同じく、右回り。
昨年の第二回は左回りだったらしい。
当時と比べると、基幹ルートはほぼ同じだが、毛無山塊がショートカットされている。天子山塊~毛無山塊は、2回目の夜に差し掛かる箇所で、眠気と寒気に震えながら越えるのが辛い部分だっただけに、これは楽になった。第一回は5月に開催されたのが、今回は4月に開催されていることで、残雪があるためにショートカットされたそうだ。
他にも、エイドの一部の場所などがちょっとずつ変更されている。
距離は、159km→169kmと長距離化した。
制限時間は、48時間→46時間と短縮した。
ストックは、使用禁止になった。
他には、レギュレーション上、コース上での仮眠禁止となっているのが、地味に辛い。そもそも、本当に眠くて眠くてどうしようもないときに眠ることをどうやって防げばいいのか?
タイム
-A1富士吉田 2:36'03"
-A2二十曲峠 3:11'48"
-A3山中湖きらら 1:04'39"
-A4須走 2:50'46"
-A5太郎坊 2:05'23"
-A6水ヶ窪 1:34'25"
-A7こどもの国 1:47'54"
-W1粟倉 3:23'41"
-A8西富士中学校 1:52'09"
-A8での休憩・睡眠 2:53'00"
-A9麓 5:52'142
-A10本栖湖 4:16'25"
-A11鳴沢 8:21'05"
-finish 3:07'37"
ttl.
44:57'16"
決してそれほどいいタイムではないが、まあ、こんなもんだろう。
ウェア
事前の天気予報から、ほぼ雨は降らないだろうと予想した。
(もちろん、山に入るので、最低限のカッパなどは持って行くわけだけど)
上半身:
・長袖SKINS + Tシャツ
これをベースとし、夜間は、さらに、
・バーサライト(上)
さらに寒くなると、
・パタゴニア キャプリーン3(パタゴニアは嫌いだが、これだけは他のメーカの代替品がないのでやむを得ず愛用している。)
途中のデポ地に、長袖ダウンと袖なしダウン(ベスト)を用意しておいたのだが、これは使わなかった。
下半身:
CW-Xスタビライクス
寒くなったらバーサライト(下)を履く予定だったが、これは使わなかった。
膝にはニューハレVテープ、両足首からカカトにかけては、Xテープを2枚ずつつかってガチガチに固めた。
弱点である、左足外側クルブシ直下が痛み出すタイミングを出来るだけ遅らせるためだ。
道具、持ち物
なんと、リュックとハイドレを忘れてしまった!
家を出る時に準備して、袋に詰めておいたのに、うっかりそれをバッグに入れるのを忘れてしまった。
Eディさんよりサロモンのキリアンザックをお借りすることが出来て助かった。
水は、1リットルのみとする。
キリアンザックは、水用の500mlフラスクを胸のベルト部分に収納する仕組みになっている。
リュックの中に入れるハイドレと違って、水の残量が視覚的に分かりやすいし、取り出しやすいので、エイドのたびに水を補給することとした。
天子山塊のみ、エイド間の距離が長いのだが、ここを走るのは夜間で気温も低いので、まあ何とかなるだろうと予想した。
では、時間を追って、
スタート
スタート2時間前。
緊張している。
初めて使うキリアンザックに、荷物をパッキングして、スタートに備える。
スタート直前。
天気は晴れ。
身体の調子はいい
序盤は、かなりゆっくり目に走る。
登りは、余裕があっても極力我慢して、歩くようにする。
特に身体の異常はない。
A1富士吉田では、大勢の応援、ボランティアの仲間に会った。
A1 富士吉田を出てすぐの、舗装路登り。
そろそろ日没だ。
1回目の夜に突入、ヘッドライト故障
そして、日没へ。
アイウェアのレンズをスモークからクリアに換装し、リュックからヘッドライト Petzl mio XPとハンドライト Gentosを取り出す。
なんと、ヘッドライトが点灯しない!
第一発目のトラブルだ。
前夜に新品電池に入れ替えてきたので、まずは電池の向きの入れ間違いを疑い、電池ボックスを開けて確認してみるが、まったく問題ない。接触不良の類かと思い、接点をいじってみるが、全然つかない。
これは仕方ない。
杓子の岩場を、ハンドライトのみで、Petzlを呪いながら下るはめになってしまった。
登りはハンドライトだけでも何とかなるが、下りで三点確保が必要な状況では、足元を照らすことができないのでなかなか厳しい。
集中力が必要なので、疲れる。
A3 山中湖きららへ。
ここには、Petzlブースがあり、ヘッドライトを見てもらった。
どうやら電池ボックスが死んでいるらしい。
代替品として、Tikka XP2というものを予備電池とともに貸してもらった。
これはありがたい。
後でスペックを調べてみると、mio XPより小さいものの、明るさはほぼ同じくらいらしい。
ライトの世界も技術革新が激しく、より小さく、明るく、電池は長持ちするようになっている。
mio XPは、2007年にハセツネに初めて挑戦した時に買い揃えたもので、ずっと愛用してきたが、そろそろ買い換えるちょうどいいタイミングだったのかもしれない。
A3 山中湖きららを出発。
そろそろ気温が下がり、休憩した後は、震えるほど寒くなってくる。
エイドで待機してサポートしてくれた仲間たちは、もこもこのダウンを着ていた。
胃腸が不調
1回目の夜は、あまり眠さを感じることなく、ひたすら動き続けた。
ちょっとでも身体を止めてしまうと急激に身体が冷えてしまうので、ペースを落としてでも、出来るだけ行動し続けることができるように、と心がけた。
A5 富士山御殿場口太郎坊
この頃には、ちょっとお腹が調子悪くなってくる。
なんか軽いハンガーノック気味。
気持ち悪くて、菓子パンとかは食べられない。
このエイドは、みくりや蕎麦というのが名物で、それを食べるのだが、何か味があまり分からない。
今振り返ってみても、どんな蕎麦だったのか全然思い出せない。
すべてのエイドを通じて、チョコパン、アンパン、クリームパン、バナナ、オレンジなど似たり寄ったりの食べ物ばかりで、だるくなってしまった。
心折れ部の仲間が湯を沸かして入れてくれたカップラーメンがどれほど美味しかったことか。
A6 水ヶ窪の前後が一番辛く、身体がダルい時間体だった。
この種のロングのレースは、辛い時間帯と、楽でハイな時間帯が交互にやってくる。
ダルい時間帯はひたすら感情を殺してゆっくりとでも身体を動かし続け、楽でハイな時間帯にかっ飛ばすのが、うまい身体の使い方である。
1回目の日の出。
A6水ヶ窪とA7こどもの国の間辺り。
日が出てくると、急に気温が上がってくる。
上に着込んでいたキャプ3とバーサライトをリュックにしまった。
既に日差しは強い。
A7こどもの国で、靴交換、着替え、排便
A7 こどもの国へ。
ここは公式デポ地である。
靴を交換:
ノースフェイス シングルトラック → 0.5cm大きい ノースフェイス ダブルトラック
に交換。
本来ならば、もうちょっと先で履き替えたいところだけど。
着替え、リフレッシュメント:
顔を洗って、歯磨きをする。
エイドの中にマッサージコーナーがあったので、マッサージしてもらった。
既に弱点である左足外側クルブシ直下が痛み出してきていたので、そこを中心的に揉んでもらった。
近くの大学のマッサージ同好会(?)の学生ボランティアらしい。本当にありがたいことだ。
自分で触るのも臭くて汚くて嫌なくらいな、僕の足を触ってマッサージしてくれるんだから、頭が下がる。
上半身のSKINS、手袋、帽子を着替えた。
別に泥にまみれているわけでもなし、自分で自分が臭いわけでもなく、必要はないのだが、気持ちのリフレッシュ効果のためだ。
そして、このエイドで1回目の排便。
ロングのレースでは、排便の時間と場所をうまくコントロールすることも、快適さを保つためには重要だ。
1回目の眠気
A7こどもの国を出る。
既に日は高くなり、気温もぐんぐん上がってくる。
猛烈に眠い。
眠くてたまらない。
ペースはがくんと落ち、どんどん他の選手に追い抜かれるが、どうしようもない。
A8 西富士中で2時間半仮眠
やっとのことで、A8 西富士中へ。
ここで2年前と同じく、体育館にて仮眠することにする。
コンタクトレンズを外し、エイド備え付けの毛布にくるまって2時間半。
身体は疲れ切っていて睡眠を欲しているはずなのに、眠りは浅く、人の声ですぐに目を覚ましてしまう。
リフレッシュして、名物の富士宮焼きそばをたらふく食い、六花さんの屈伸チェックを受けて出発だ。
いざ天子山塊へ
このレースを通じて、最もエイド間の距離が長い区間。
天子山塊からの富士山。
雲一つない。
綺麗だな。
2年前と比べて毛無山塊がカットされて短くなったとはいえ、それでも5時間強、いくつもいくつも連なる山々を越えていく。
途中で日没、2回目の夜に突入。
A8西富士中でたっぷり眠ったおかげで、まだ眠気は来ない。
A9麓エイドへ。
Kティにカップラーメンを作ってもらったのだが、これがかなり美味しかった。
塩気のきいたカップラーメンはすごく美味しい。
前夜は不調だった胃腸は、既に回復しており、正常動作している。
2回目の朝
竜ヶ岳にて、2回目の朝。
2年前は、疲労の山がやってきて何度も休んだり、急にハイになって何十人も一気に追い抜いたり、を繰り返した区間だが、今年は順調だった。
眠気もまだ大丈夫。
写真を取る余裕もある。
但し、そろそろ幻覚は出てきた。
よくあるパターンで、自然が建物や乗り物などの人工物に見えてくる、というもの。
自分自身でこれは幻覚だな、と自覚できるので、それほど危険はない。
但し、下りの区間でこれを見ると、本当にそろそろ人里に降りてきたのか、単なる幻覚であってまだまだエイドまでの距離は長いのかが判別しづらい。
猛烈な眠気
A10 本栖湖を出る。
エイドを出て500mくらいのところで、急に猛烈な眠気がやってくる。
エイドにいた時は何ともなかったのに。
こんなに急に眠気がやってくることが分かっていたら、エイドでがっつりと仮眠しておいたのに。
眠くてたまらない。
1分歩いて3分立ち寝、というくらいのペース。
仲間に何人も追い抜かれた。
眠気覚ましとしてA7こどもの国からリュックに入れておいたiPodシャッフルで音楽を聴くも、全然効果なし。
何やってもダメ。
この区間の眠気は本当に辛かった。
Dちゃんと(STYの)U子さんがたまたま一緒に走っていて、追い抜かれたのだが、彼らはA10本栖湖を、僕よりも3時間も後に出発したらしい。
途中で声を掛けてくれた、栃木から来たMウラさんという方とおしゃべりしながら、一緒に進んだ。
人と会話をすると眠気が紛れて、よい。
A11 鳴沢で、2回目の排便。
左足外側クルブシ直下の痛みに耐えながらフィニッシュ
左の足底が痛い。
フォアフットランニングをして痛みに耐えながら、何とかフィニッシュ。
フィニッシュゲートにて、六花さんと。
予期せぬトラブル
ロングのレースでは、万全の準備をしておいても必ず何かしらのトラブルがあるものだ。
今回は、
・リュック、ハイドレ忘れ
・ヘッドライトの電池ボックス故障
この2点。
雨が降ってきたら、必要な装備の量が増えるので、完走できていたかどうかは分からないな。
身体の痛み
明けて翌日、表面的な筋肉痛はなし。
身体の芯は疲れている気がするけど。
脚を使い切る前に、眠気にやられてしまった、という感じで、ちょっと残念だ。
弱点の左足外側クルブシ直下は、ニューハレXテープ2枚貼りのおかげで痛みはそれほど強くなかったので、助かった。
by hoya
| 2014-05-07 17:11
| レース