2012年 09月 18日
2012/9/16 信越五岳
|
21:38'10"
3回目だけど、タイムは過去ワースト。
レースの準備
いまいち気持ちが盛り上がらなかった。
準備中もそうだったし、レース中もいまいちワクワクしなかったし、レースが終わった今ですらそう感じている。
第一回目の挑戦だった一昨年は、Eディさんにペーサーをやっていただき、何としても完走しようと必死で頑張った。
昨年は、初のソロ。ペーサーなし、独力で走ってこそ本物の完走だと思っていたし、心折れ部サポート隊の応援もあって、新鮮な気持ちで挑戦できた。
三回目の今年は、毎年コースが同じこのレースに新鮮さは感じられず、挑戦心をくすぐられる要素がまったくなかった。
スタート30分前。
例年ならば、この時間帯は肌寒いくらいのはずなのだが、今年はじっとり汗ばんでくるほど気温が高い。
一昨年、昨年と、長蛇の列に並んで無理やり大便をひひり出したものだが、結局、昼間にもう一度便意を催してトイレに駆け込むはめになった。
今年は、無理やり排便することは諦めて、ゆっくりスタート前の時間を過ごす。
スタートは5時半。薄暗い中をスタート。
前半 暑さ厳しく、ハイスピードな展開
斑尾山の小ピークにて、戸隠方面を望む。
暑い。
そして、かなりハイスピードな展開だ。
どんどん追い抜かれていく。
ここで自分のペースを乱されて集団に付いて行こうとすると、自滅してしまう。
しかしながら、多少無理してでも集団に引っ張ってもらうことによって、結果として高タイムを叩き出せることも多いので、どちらが良いとも悪いとも言えない。
Kネちゃんがダウン(後に復活)
2Aを過ぎ、先行していた心折れ部の集団に追いついた。
Kネちゃんが消化器系を壊してダウンしていた。
次のエイドまではまだしばらく距離がある。
「3Aまでは何とか走る。そこでリタイアするかどうか判断する」
とういことになり、ゆっくり進む。
集団で、他の選手を追い抜かせながら走っていたが、徐々にバラけてくる。
Kネちゃんのお腹の調子も走りながら復活してきたみたいだ。
3Aからの関川沿いダート
川沿いの土手ダート、上流に向かってだらだらと緩やかに登る。
日差しを遮るものが何もなく、毎年、炎天下となるのだが、今年もやはり暑かった。
この区間は、とぼとぼと歩く人が多数。
僕は、3Aを出た直後から、強い便意が芽生えてきたゆえに、走った。
関川ダートの終わりの地点にトイレがあることを知っており、昨年も使ったそのトイレに今年もお世話になった。
何とかそこまで我慢しようと思ったのだが、コース脇に、コースをそれるような脇道があれば、迷わずキジ撃ちをしていたと思う。
ここで無駄に脚を使ってしまった。
無理やり走り続けたものの、排便をした5分くらいの間に、追い抜いた選手に再び追いつかれてしまい、アドバンテージはプラマイ0。
4Aからのだらだら上り林道
4Aを出て直後のスキー場ゲレンデ
4Aを出ると、あたり一面、コスモス畑がちょうど見頃。
レース中に気になってて、今調べて初めて知ったのだけど、コスモスって単年草らしい。
観光の目玉として、スキー場のゲレンデに、毎年わざわざ植えているのだ。
コスモス畑を過ぎると、すぐにだらだらと上りが続く林道へ。
ここは、斜度は関川ダートよりもきつい。
こういうだらだら上りは苦手だ。
どんどん追い抜かれる。
前からうすうす気づいていたけど、僕は上りが苦手みたいだ。
しかも、トレイルを走るのは久しぶりだし、上り脚が衰えている感じがする。
下り脚は、テクニックでカバーできるので、トレーニング不足でも全然いけるんだけど。
4AでパスしたIBUKIのKングにはここで追い抜かれ、二度とその背中を捉えることは出来なかった。
こういう単調な上りは、身体よりも精神的に疲れる。
だんだん意識が朦朧としてきて、眠気に脚が止まる。
5A 乙見湖 アシスタントポイント
心折れ部サポート隊の皆様もおり、お餅を焼いてもらった。
お餅うまい。
20分くらい、長居してしまった。
去年よりも遥かにペースが遅い。
通過時刻が遅い。
靴をサロモンXTwingsからワンサイズ大きめのノースフェイスDouble trackに交換。
アイウェアのレンズをスモークからクリアに交換。
頭にペツルmio XPを装着。
バックパックの荷物もいろいろ入れ替え。
ずっと天気が良かったので、一瞬、バーサライトを置いていこうかな?と迷ったが、ペーサーとしてパートナーの選手待ちのHラダさんに「山の天気は変わりやすいから、絶対に持って行った方がいいよ」と諭され、バックパックに入れ直した。
気合いを入れて出発。
どうしょもない眠気
ロングのレースは、何よりも眠気との闘いだ。
断続的に眠気がやってくる。
日没間際に、どうしても我慢できなくなり、ケータイのアラームを10分後にセットして、道路脇に横になった。
走っている時は眠いのに、だいたいこういう時に横になっても緊張感が続いていて眠れるもんじゃないんだよね。
しかも、今回は、通りかかる選手何人にも、
「大丈夫ですかっ!?」
と声をかけられて、とても眠るどころじゃなかった。
よく考えてみたら、その時、僕は両手をお腹の上に載せて軽く組んでいた。
これって、病人かケガ人のポーズだよね。
腕をぐるっと頭上に回して、大の字になってみると、見事に誰も話しかけてこなくなった。
蚊がブンブンと顔の周りを飛び回るし、結局、全然眠れずに再び出発。
ワラーチャー Yマダさん
6Aにて。
ワラーチのYマダさん。
左右両方のカカトを固定するヒモが切れ、ワラーチがぶらぶらする状態だったらしい。ビーサンと同じ状態なので、足とワラーチの間に石が入ってきて走りにくいとか。
ニューハレのAクタさんに、ニューハレを使って修理してもらっていた。
Yマダさんは、まともなシューズを履いて走ればおそらくむちゃくちゃ速い人のはず。
敢えて自ら課題を設定してレースに臨む姿勢は、個人的には感服した。
「今年の信越五岳はいまいち燃えるモノがない。何故かワクワクドキドキしない」
と走りながら感じ続けていたのだが、このYマダさんのアプローチはアリだと思った。
瑪瑙山
コースの最後に瑪瑙山。
シングルトラックを登って、スキー場のゲレンデを走って下る。
斜度はかなりある。
山頂付近では、風が強く、ガスってライトの明かりは乱反射し、時折りパラパラと雨が降ってきた。
(気温は高いし、バーサライトを着るほどでもなかった)
最後のだらだらダート
瑪瑙山を下ると、フィニッシュゲートまではだらだら林道ダート。
これが辛い。
ああいうの苦手だ。
本質的に僕はシングルトラックは好きだけど、林道ダートは苦手みたいだ。
おんたけウルトラも遅いし。
脚は、局部的な痛みがあるわけではない。
身体には余裕がある。
でも、走れない。
時々眠気が襲ってきて、気づいたらコース上に立ち尽くしている。
制限時間ギリギリにフィニッシュ
暑さもさることながら、いまいちレースを楽しめないのが辛かった。
不完全燃焼感を抱えたまま、時間ギリギリにフィニッシュ。
レースにワクワクどきどき出来なかった理由に関する考察
何回も出ているような他のレースでは、こういう気持ちになることはない。
12月の那覇マラソンは今年で10回目だけど、今から楽しみにしている。
ハセツネは、今年で連続6回目だけど、今年もタイムを縮めてやろうと挑戦心に燃えている。
信越五岳は何か、こう、燃えるもの、あるいは萌えるものが感じられなかった。
一言で言うと、「マンネリ感」とでも言うのだろうか。
レース中に多くの人と話したけど、少なからず同じような気持ちの人がいたようだ。
「UTMFフィニッシャーにとっては、信越五岳は完走して当たり前だし、距離短過ぎるよね」と言っている人もいたが、たしかにそれもある。
Yマダさんのワラーチのように、自分だけの課題を設定して、新鮮な気持ちで望めば、このマンネリ感を打破できるのかもしれ。
しかし、たかだか遊びなんだから、そこまでして臨むのも何か間違っているような気もする。そもそもツマラナイと感じるのならば、辞めればいいだけの話だ。
本来遊びとは、楽しくて楽しくてどうしょもない、そのことを考えただけでムキがドネドネする、仕事よりも家族よりも何よりも大切なもの、であるはずだ。
少なからずトレラン仲間が出来てきて、一緒にレースに出るようになったことも影響があるかもしれない。
一人で出るよりも、大勢で出た方が、レース中に言葉を交わしたりできるし、励みにもなる。
他方で、「あの人には負けたくない」、「この人より遅かったらカッコ悪い」みたいな、くだらない考えにどうしても囚われてしまう。
by hoya
| 2012-09-18 14:48
| レース